コレに注目! NHKラジオ語学講座
研究開発部研究開発課 ヘビー・リスナー(40代・男性)
わたしが、最近興味を持っているのはNHKの語学講座の視聴です。NHKの語学講座といえば、中学、高校、大学時代に何度もトライしましたが、そのたびに1ヶ月も継続しなかった苦い思い出が多いのですが、最近の番組は一味も二味も違い、いろいろな工夫がなされています。 そのなかでも、わたしが毎朝出勤前に聴いているのがラジオ「リトルチャロ2」です。このシリーズはチャロという名の子犬が見知らぬ国で冒険する物語で、わくわくするストーリーと魅力的な仲間キャラクター達の活躍、それと心に残る音楽で、作品世界にぐいぐい引き込まれます。一見、子供向け番組のようですが、大人でも十分楽しめる魅力があります。 そもそも2年ほど前、車の中で偶然、前作の「リトルチャロ」がラジオから流れてきたのが発端です。その後、半年ほど断続的に聴いていましたが、英語番組ですし、内容も良くわかりませんでした。それが昨年再放送された際に1年間通して聴き、作品世界に深く入り込むことになりました。「リトルチャロ」では、ニューヨークのJFK空港で迷子になった子犬チャロが、見知らぬ町ニューヨークで様々な仲間と出会い、奇跡的に日本へ帰ってくるという物語です。最終回直前は感動的な盛り上がりでした。後で知ったのですが、この番組はクロスメディア形式での放送、つまりテレビやインターネット、携帯電話でも関連する番組やコンテンツがあり、同時進行で展開されていたようです。 テレビやネットでも 今年4月から舞台を変え、続編「リトルチャロ2」が放送されるということを事前に知りました。それならば今回は最初から本格的に取り組んでみようと、4月から継続して視聴しているところです。テキストを購入し、ラジオのほかテレビもオンデマンドで視聴し、さらに週末にはインターネット上でシャドーイング(聞き取った英語を追っかけて音読すること)のトレーニングもする、という身の入れようです。語学上達のためには継続が必要で、そのためには何よりも教材が面白いことが重要である、とよく言われますが、その意味では大成功していると思います。内容的にも今回は主人公チャロが現世と死の国の狭間にある「間の国」という世界を冒険するという物語であり、神秘的、哲学的な雰囲気も醸し出しており、なるほど前作以上に奥深いです。 今作でも様々な工夫が盛り込まれていますが、わたしが特に素晴らしいと思うのは、テレビで放送されるアニメの質です。これは手書き風フル3Dア二メという、おそらくこれまで無かった映像です。パステルタッチで暖かく優しい雰囲気をつくっており、その中でキャラクターが愛らしい動きをしています。 最近のNHK語学講座では、他にも日本文化を英語で表現する「トラッドジャパン」や、日本文学を紹介する「Jブンガク」など、語学は関係なしに楽しめる番組が多いです。ぜひ一度ご覧になることをおすすめします。