コレに注目!
製造部圧延課 上野 哲二
音楽を聴く…映画を観る…。誰もが何かしらのオーディオを利用し良い音を聴きたいと思うものです。音源にこだわる人、機器にこだわる人、スピーカーにこだわる人、いろいろ趣向があると思いますが、要は心に響く何かしらの安らぎを与えてくれるものが音です。 中学生の時、見よう見まねで自作スピーカーを作った記憶があります。ただ単に木箱に穴を開けてユニットを取り付けただけのスピーカーでしたがそこから音が発したことにとても感動しました。 大学生の時、従兄弟がオーディオに詳しく機器やらスピーカーに凝っていた影響を受け、音に関心を持ち始めました。 音は音波であり音圧(dB)と周波数(Hz)で感じ方が変わります。クラシックやJAZZといった、アコースティックな楽器をベースにした音楽を聴くには、音波に幅があり高音域(ツイーター)、低音域(ウーハー)をカバー出来るスピーカーが求められます。 大学2年生の時「もっと良い音で聞きたい」と思い、中学の時に自作スピーカーを作った記憶から、もう一度作ってみようと思って製作しました。 スピーカーユニットの豆知識 ウーハー 振動板の面積が大きく、重量が重い。 低音域が強調される ツイーター 振動板の面積が小さく、重量が軽い。 高音域が強調される その他には、 スコーカーユニット 中音域(人の声の範囲)に適している フル・レンジユニット 全ての音域をカバーする キャビネット(箱)の豆知識 密閉型は、キャビネットを密閉する方式でユニット後方から発する低音域を閉じ込めますので、低音の強調感が少ないです。 バスレフ型は、キャビネット前方に穴を開き、共鳴管の原理でユニット後方から発する低音域を外に出しますので、低音の強調感が大きいです。 自作スピーカー 15mmのシナ合板(ホームセンターで売ってます)を使用し、10cmのフル・レンジユニット(テクニクス10F10)、バスレフ型で製作しました。 キャビネットの容量は、計算式で出します。(約12L) 特徴は、ユニット後方の低音を2分割しユニット本来の低音との共振を滑らかにしたことで割れる音を抑制しました。また、キャビネットが共振しないために、約2kgの砂(湘南海岸で採取しました)を入れ重量感を与えユニット本来の音を再現しました。 製作して20年。今でもバリバリの現役です。使えば使うほど味が出るって感じでよい音が出ていますよ。
上野さんお手製のスピーカー。