特別企画
夏本番!マリンスポーツを楽しまれる方もおいでのことと思います。 今回は、スキューバダイビング、サーフィンをそれぞれ趣味にお持ちの社員お二人に、マリンスポーツの醍醐味やおすすめスポットについてお話いただきました。 編集部 まず、お二人がマリンスポーツを始められたきっかけを教えてください。 UH:25、6歳のときに、日常生活に何かもの足りないという思いがありました。その当時の娯楽といえば、スキューバダイビング、スキー、パラグライダーなどのアウトドアが主流。自分の体力のことを考えて、スキューバダイビングにしました。海の中だから、“非日常の世界”って感じでしょ。 始めてからは毎週末、海に行っていました。金曜日会社が引けるとすぐに車で移動して、土・日曜の丸二日間もぐって日曜日の夜中に帰り、月曜日からまた仕事っていうパターンでした。全国にダイビング・スポットとよばれるところがあるので、仲間といっしょに和歌山や越前海岸にでかけていました。有名人に会ったこともありますよ、誰かは内緒ですけど。(笑) IY:私も25歳くらいのときに新しい趣味をみつけたいと思っていました。そんなとき、友人が失恋してしまったんです…。“失恋”といえば海じゃないですか!(笑) 彼に誘われて一緒に海に行ってサーフィンをやってみたのがきっかけです。だからサーフィンと出会えたのは彼の“失恋”のおかげ?(笑) UH:そう、何かきっかけがないとなかなか始められないよね。 IY:ですね。やはりきっかけは必要。それが自分のフィーリングに合うとハマる。 編集部 そんなお二人のマリンスポーツ・ライフってどんな感じですか? UH:独身時代、よく潜りにいったのは、伊豆半島、紀伊半島や越前海岸ですね。私はどちらかというと、楽しめればOKという感覚だったので、マイペースでやっていましたよ。あとは潜ったあとの一杯がこれまた美味しくて、楽しみのひとつでした。“お気楽ダイビング”ですよ。 実は今のカミさんとは、スキューバの仲間として知り合って一緒になったんだけど、結婚して子供が生まれてからはなかなか行けていないですね。 IY:日本各地を巡っていると、ご当地グルメも楽しみ。サーフィンでも、大会出場のためにストイックにやる人と、フリーサーフィンを楽しむ人と二通りに分かれますが、私はもっぱらフリーサーフィンを楽しむ派でした。よく行くのは石川県の柴垣海岸、愛知の伊良湖岬や千葉。今後ぜひ行ってみたいのは瀬戸内海の生見海岸ですね。 あと、行く先々で人との出会いが楽しみ。この歳になって新しい友達ができるなんて、うれしいことですよね。 UH:そうそう。海では、同じ趣味の仲間として知り合うから、業種とか肩書きとか関係なく親しくなって、よくよく話をしてみたら、ある企業のお偉いさんだったり、はたまたデパートの店員さんだったりで、珍しいお話も聞かせてもらえる。年齢も幅広い。この間お会いしたのは、80歳くらいの女性で「去年から始めた」とおっしゃっていました。サーフィンは体力的な問題もあるけど、ダイビングは比較的年齢関係なくできるスポーツなんだな、と。 IY:あとは天候ね。天気予報もこまめにチェックします。波は風の吹き方ひとつでガラッと変わる。天気におおいに左右されるスポーツです。だからサーファー向けの有料サイトを参考にしたり、ビックウェーブが期待できる日をさぐっています。気象予報士の資格があればどんなにかいいだろう、と思うときもありますよ。 UH:ダイビングは、天気に関してはベテラン・ダイバーやインストラクターに聞くことが多い。彼らは空を見て予測しますからね。そういう意思疎通、情報交換も必要ですね。 IY:サーフィンには、もちろんルールやマナーがあるけど、地域によって守られているローカル・ルールの理解が必要で、特にビジターは地域で守られているルールは必ず守らなければなりません。波の優先権を守らないサーファーと地域の人たちとのトラブルも少なからずあるみたい。私もよく行く海岸の「ビーチ・クリーン活動」には極力参加するようにして、地域の人たちとのコミュニケーションを図っています。
ビーチ・クリーン活動(写真提供:IYさん)
UH:あとは、自己管理も大切。ダイビングもサーフィンも楽しいスポーツだけど、海の中では常に危険と隣り合わせ。「ライセンスがあるから大丈夫」ではなく、自分の身は自分で守ると強く意識することが大切だね。海に入る前はお酒をひかえることや、体調によっては海に入らない、と決断することも重要なことです。 ダイビングはサーフィンと違って、数人でバディを組むので団体行動。例えば一人が空気ボンベを短時間で消耗してしまった場合、その人に合わせてダイビングをストップしなければならない。 編集部 マリンスポーツの醍醐味とは? IY:子供の頃時間を忘れて遊ぶ感覚ってあったでしょ?現実を忘れて楽しめるあの感覚が、大人になった今も味わえるような気がしません?うまく波に乗ることに没頭してしまって、気付いたら何時間も経っていたなんてこともある。ビッグウェーブに乗るコツも常に探っていますよ。同じ波は二度と来ないから、初めて乗れた瞬間とか、海外で乗った波の気持ち良さは、ずっと覚えていますね。 UH:ダイビングの場合、潜っていられるのは最高40分〜1時間。IYさんがおっしゃる意味で時間を忘れてしまうと、命に関わる。これは気をつけないと。 でも、海中は別世界の空間のようで、すぐ時間がたつような気はします。陸では人間が1番かもしれないけれど、海の中では魚などの生き物には勝てない。人間は海の中では訪問者に過ぎない。そういう意味では、海は偉大だなと思います。日常生活の中ではそんなことに気付かないからね。 ダイビングと一言で言っても、人によって楽しみ方は違うみたい。海中の写真をひたすら撮影する人、浮遊感をただ楽しむ人、潜ったあとの“宴会に命をかける”っていう人もいますよ。(笑) 編集部 そんなお二人がおすすめするスポットってどちらですか? IY:茨城、千葉。湘南、種子島、新島など、行きたいところだらけ。あとは海外、バリ島とかハワイとかで、また乗りたいですね。 UH:ダイビングを始めた当時は、ダイビングをするために海外に行くなんて思いもしなかったなぁ。私は、マレーシアのボルネオ島東部にあるシパダン島でみたウミガメの大群が印象深い。結構なへき地ですが、世界有数のダイビング・スポットです。ツアーも組まれていますよ。国内だと、8、9月に限定ですけど越前海岸ですかね。岩場なので急に深くなる。同じ魚が大群をなしているのが見られる。それに越前なんですけどあたかも南国に来た雰囲気を味わえます。正直なところをいうと、本当はカラフルな沖縄の離島(石垣や西表)が大好きですけど。 編集部 最後に、今後マリンスポーツを始められる方にアドバイスをお願いします。 IY:スクールに入ったり、経験者に教えてもらうのが安全のためにも安心です。今なら、海の家にいるインストラクターに頼るのもいい。きっかけが大事ですからね、周りにサーフィン仲間がいるかどうかも大切だと思います。 UH:ダイビングは初期費用がわりとかかるので、張り切って最初から買い揃えるのではなく、レンタルからはじめたら良いと思う。沖縄などリゾート地にいくと一日体験レッスンなんていうのもあります。一回体験ダイビングをしてみて自分に合うかどうか探ってみては? 編集部 ありがとうございました。お二人とも、マリンスポーツの醍醐味についてわかりやすくお話いただいて、あまりなじみのなかった世界のことも楽しく聞かせていただきました。マリンスポーツをされる方も、これから始めるという方も、安全には十分に注意して楽しんでください。
北陸ダイビングスポット(抜粋)
詳しくは… ダイビング情報サイトDivings http://p.divings.net/
北陸サーフィンスポット(抜粋)
詳しくは… サーフィン波情報 サーフィンレップス http://www.surf-reps.com/point.html