「勤労感謝の日」に思う
製造部製鋼課 ハンドルネーム 皆勤賞(10代・男性)
今年の4月に入社してから約半年が過ぎた。今の部署に配属になってから3ヶ月あまり経つが、配属当初に比べてできる作業が増え、自分なりにやりがいを感じている。とくに製品を作る工程の最初を担っているということに、責任感を感じている。 部署の先輩方からも、作業がスムーズに進むためのアドバイスをいただき日々勉強させていただいている。教えのひとつひとつが自分の力になるように、努力しなければいけないと思う。今は次のことを考えるよりも、今与えられた仕事を確実にこなしていくことに重点をおきたい。 学生の頃は、漠然とした社会人のイメージはあったが、今思えばかなり甘く見ていたんだと感じる。学校生活では接することのなかった世代の方とのコミュニケーションは、最初は慣れなかった。けれど自分から話の輪に入っていくことで、最近は少しずつ皆さんに馴染めてきている気がしている。(あくまで「気がしている」だけだが) また、生活リズムもガラッと変わった。最初は体が慣れなかったけれど、今はちゃんと順応できていると思う。体調管理も自分の責任、管理をしっかりして現場に迷惑をかけないようにしたい。 寿司屋で鼻高々 働くようになって「家族への恩返し」を考えるようになった。学生の頃は家族から与えてもらうことがほとんどだったから、その感謝の想いをどうにかカタチにできないかと考えた。 そこで初任給をもらったとき、家族を食事に誘った。しかも「回らない寿司屋」に、だ。両親と姉2人、祖母と私の6人、今まで家族揃って外食する機会があまりなかったので少し恥ずかしい気もした。家族のリアクションはかなりあっさりしたものだったが、それがウチらしいな、と思った。それでも、お会計のときに財布を取り出した自分はちょっと自慢げな顔をしたかもしれない。 父には時計も贈った。父も工場で働くので、仕事場でも壊れない、丈夫なものだ。父はまさか私が買ったものだと信じていなかった様子だったが、リアクションはやはりあっさりしていた。予想はしていたけれど、息子からのプレゼントにもう少しいい反応をしてくれてもいいのでは…?と思うのは傲慢だろうか。 そんな父とは仕事の話もする。父から「最近どうだ?」と質問が投げかけられる。私のことを気にかけてくれているようだ。父とこんな話ができるようになった自分は少し大人になったと感じる。 「恩返し」といっても、今の自分にはたいそうなことはできない。唯一あるとすれば、毎日元気に会社に行くことが、親孝行、家族孝行になると考えている。