11月8日はいい歯の日
技術部電気課 ハンドルネーム デンタルヘルス(20代・男性)
「芸能人は歯が命」のフレーズがCMで流れていた時、自分はまだ子供で、芸能人じゃないからと言ってテキトーに歯磨きをして今まで生きていた。 どうやらそのツケがまわってきた。今年の夏、遂に“事件”は起きた…! 8月のとある日、仕事あがりに大好きなカレーを食べていた。汗をかきながら、今年の夏は暑くなるな、等と考えていた次の瞬間、右奥歯に激痛が走った。 (もしや…虫歯?) 虫歯と認めたく無い、そんな思いからもう一度噛んでみる。また激痛が走った。 (うん、虫歯だな。) そう確信した。 実は、前々から右奥歯に穴が開いていたのを知りつつも、見てみぬふりをして放置していた。 (うん、原因はこれだな。) 口のなかのカレーを飲み込み、虫歯になったという事実を認めた瞬間、“人間の3大欲求”のうちのひとつ“食欲”が失われた。歯科医院に行く事を考えたが、今まで友人から聞いた身の毛もよだつような体験談を思い出すと気が滅入ってしまった。けれど、食欲はすぐに回復、食べたくても痛くて食べられない状態が続き、泣く泣く歯の治療に行ったのは数日後のことだ。 最近の技術は凄い 診療台に仰向けになると、真上のライトが煌々と自分を照らす。久しぶりの光景だ。私の虫歯を見て、担当の先生の表情が徐々に険しくなる。診察の結果、案の定虫歯は神経まで侵しており、神経を抜くことになった。 神経を抜くと聞いて、友人の“神経麻酔”の話が頭に浮かんだ。ただでさえ注射が嫌いなのに、更に口の中に射される事を考えたら、いてもたってもいられない。 注射の準備の為か、先生が虫歯部分を触っている。触られるだけでも痛いのに、ここに注射針を刺すなんて…。先生が鬼のように感じられた。 覚悟を決め、目をつぶりながら注射を待つ自分に先生が一言、 「終わりましたよ」 へっ… 注射は? 話を聞くと、最近は技術が発達して薬で神経を殺せるらしく、その薬を虫歯部分に塗るだけで良いそうだ。だから、麻酔注射はおろか、手術なんてこともせずに済む。医療技術の進歩に心から感謝した。 通い続けてやっと… 虫歯発覚から2週間歯医者に通って、遂に虫歯とお別れ出来た。治療が完了した時の先生は鬼ではなく、天使に見えた。 今回の事で自分は食べられない事の辛さを知り、歯を大事にする様になった。 11月8日は「いい歯の日」。これを機に、ご自身の歯の状態を見直してみてはいかがだろう。歯は一生物なので大事にしたいものだ。