秋の夜空を彩る星たち
業務部製品発送課 ハンドルネーム 北斗の漢(30代・男性)
秋は空が澄み、星がよく見える季節です。この時期はカップルで星空デートなんていうのもおすすめですよ。夜空を眺めながら星の解説をして“博識ぶり”をアピールすれば、彼女に見直されるかもしれません。 ここで、あるカップルの星空デートを覗いてみましょう。彼氏の仙一くんは彼女のアキさんとの星空デートのために、天体について色々勉強したようです。 アキ(以下A):わぁ、きれいな星空。あっ!流れ星!! 願い事、願い事、えーっと。あっ消えた…。流れ星が消えるまでに願い事を3回唱えるなんて無理だよね。 仙一(以下S):願い事を3回唱えると願いが叶うという言い伝えには諸説あるけれど、天国で神様が地上の様子を見るためにそっと扉を開ける。その時に漏れた光が、流れ星として見える。だから天国の扉が開いている間に急いで願い事を伝える…なんて説もあるんだ。 A:流れ星ってどうしてできるの? S:そもそも流れ星の“もと”は、彗星がまきちらした直径1〜2ミリ以下の小さなチリや小石のようなものなんだよ。それらが地球の大気とぶつかって発光すると、流れ星としてみえるんだ。そのスピードは、速いもので秒速約70kmもあるんだ。 A:“流星群”って言葉を耳にするけれど、これって何? S:地球は1年かけて太陽の周りを公転していることは知っていると思うけれど、この公転軌道の所々に流れ星の“もと”が沢山あるんだ。地球が公転して彗星の軌道との交差点に差しかかった時に、大量の流れ星が見られるというわけなんだ。 流星群は「オリオン座流星群」「ふたご座流星群」のように、たいてい星座の名前が付いているんだが、これはそのときの流れ星がその名の付いた星座を中心に放射状に流れるように見えるからなんだよ。 A:どうして放射状に見えるの? S:例えば、雨って広い天体から地上に向かってほぼ平行に降っているんだよね。でも、雨の日に空を見上げたとき、どの地点で見ても雨が一点から放射状に降ってくるように見えない? 流星群が放射状に流れて見えるのもこの原理と同じなんだ。公転の軌道上に流星の“もと”がたくさん浮かんでいる空間(彗星の軌道上)があって、そこへ地球が差し掛かったとき、無数の星くずが地球に向かってすべて平行に飛んでくる。(図参照)けれど地上から見ていると流星は放射状に流れて見えるよね。 そういえば、11月18日頃には「しし座流星群」があるよ。
図:えびなみつる著『はじめての天体観測』より
A:ゼッタイ見に行きたい!!また連れて行って。 S:もちろん。また行こうね。あっ、流れ星!! いかがですか? 二人の仲もさらに縮まったようですね。 私は以前、立山青少年自然の家で、小学生に星についてガイドをするボランティアをしていました。だから星に関しては詳しいつもりでいます。 旅行や映画もよいですが、秋の夜は星空デートをおすすめします。