実りの秋
製造部資材課 ハンドルネーム 秋の味覚飯ター(50代・男性)
典型的な米作農家である我が家では、毎年、米を中心に一年の農作業が進んでいく。野菜も作ってはいるが家庭菜園程度で、主に自家用だ。会社勤めをしながら農業もやっている、いわゆる兼業農家というわけだ。 会社勤めをしながら農業も出来るのは、最近はすべてが機械化されているからにほかならない。米作りにかける労力は、物心付いた頃に比べて、数段も軽減されている。田んぼは5枚程度なので、田植えも稲刈りも、1〜2日で済んでしまう。昔は全部手作業だったから、家族・親戚総出で、何日もかけてやったものだ。今は会社の休日を利用しての農作業で十分やっていけるので手軽なのはよいが、家族中で力を合わせて、ワイワイ言いながら作業していた頃もなんだか懐かしい。 新米でうまさ倍増 今年は9月半ばあたりの豪雨で稲は少し倒れたし、夏には好天が続いたため「胴割れ」も心配したが、9月末には無事稲刈りが終わった。 農家の特権で、我が家の食卓ではすでに新米を味わっている。新米は見た目のツヤだけで違いが分かるが、それ以前に炊き上がってきたときの香りが違う。 この間、妻が栗ご飯を作ってくれた。栗の実が大ぶりで、ご飯もホクホク、家族全員で存分に秋の味覚を味わった。妻も自信作だったのか、翌朝の弁当にも詰めてくれた。仕事の合間に、美味しい栗ご飯を食べて、午後からの活力になった。(…と妻には伝えていないけれど、感謝している。)妻も一緒に米作りをしているから、喜びも分かち合える。今は電気釜だが、ガス釜で炊くともっと美味しい。毎年、秋の味覚の松茸や栗と一緒に炊き込んで、秋を満喫している。