特別企画
写真サークル事務局
写真サークルでは、10月9日、10日に飛騨・高山へ撮影旅行に行ってきました。 現地では両日「秋の高山祭」が開催されており、参加された会員の皆さんは、高山の町を彩る豪華絢爛な屋台や祭りの様子、情緒漂う小京都・高山の町並みを思う存分撮影されていました。 数々のご自慢の作品のなかから、各自ノミネート作品を1点を選んでいただき、青山清寛先生に講評していただきました。
ノミネート作品(1人1点、五十音順) ※肖像権の都合上、一部掲載を見合わせた作品があります。
講評:秋ならではの風情を、干した唐辛子の“すだれ”で表現した一枚。唐辛子の赤味が食欲を刺激します。つないでいるのがビニールなどではなくて、わら縄風であることが、郷愁を感じさせます。少しコントラストを強めることで、色味の面白さが引き立ちます。なんとなくほっとさせる作品ですね。
講評:平湯近辺の山中の紅葉を撮った一枚。上からの陽射しが葉を透過してそそぎ、黄色や赤の鮮やかさがうまく表現できました。特にこの作品で良いのは、左下の緑の葉がフレーミングに入っており、それが赤・黄に染まった紅葉の鮮やかさを一層引き立てていることです。
講評:この犬たちは高山市内のあちらこちらで、多くの観光客に撮られていて、人懐っこさで人気がありました。撮影したときは、祭り屋台が揃うメインストリートにいましたが、写真としてみた場合は周りの説明は不要にして、犬たちの表情を思い切り大写しにしたほうが訴求力があるのでトリミングしました。こうすることで作品が生きると思います。
講評:放射状構図で奥行き感のある作品です。人ごみはわかりますが、“高山祭りを撮る”というテーマからは、少し寂しい作品になりました。人ごみも、左側の人が後ろ向きになっていますが、通行人はこちら向きの人が多いほうが訴求力が出ます。
講評:“歴史の街高山”のイメージで作られた看板です。街中の景色の中から、この看板に着目した点は、作者の撮影の“意図”が明確であるからにほかなりません。高山市を紹介する雑誌などのたくさんの写真の一枚にほしい写真です。
講評:桜山八幡宮の参道に勢ぞろいした祭り屋台の様子を、鳥居も入れて撮った作品。屋台の勢ぞろいの豪華さがよく伝わります。人ごみの多さもよくわかりが、できれば通行人にもっと表情があるとか、屋台に人が乗っているときを狙うとかすると、もっと訴求力が出たと思います。