5月13日「愛犬の日」
業務部製品発送課 ハンドルネーム Qooさんパパ(30代・男性)
我が家にオスのラブラドールレトリバーが1匹いる。名前は「Qoo(クー)」といい、私は尊敬の念を込めて、「Qooさん」と呼んでいる。5歳だから人間で言うと十分な大人なのだが、私たち家族にとっては子供のように愛くるしい存在だ。 Qooを飼い始めたのは、もともと妻がきっかけだ。普通ラブラドールレトリバーといえば白や少し茶色がかっているイメージが強いが、妻は黒が格好いいと、黒のラブラドールレトリバーを欲しがっていた。そんなとき、妻の職場の知り合いにブリーダーがいてQooを紹介してくれたらしい。それでQooが我が家にやってきたわけだが、私に言わせれば「仕事から帰ったら、既にいた」というほうが正しい表現かもしれない(笑)妻のあのときの行動力、決断力には目を見張るものがあった。 さて、そんなこんなで人生初のペットを飼うことになった。洋服やバッグを買うのとはわけが違って、命ある生き物を飼うわけだ。そして、人間のように喋ることもできない。「ちゃんと面倒を見なければならない」という責任感が芽生えた。 Qooの世話は私たち夫婦で分担した。散歩をさせるのは私だ。毎朝20〜30分ほど、お決まりのコースを散歩する。気が向いたときには近くの公園に寄って、少しだけボールで遊ぶこともある。あとは食事面も世話をしている。 ラブラドールレトリバーは介助犬などでも活躍するなど、基本的に賢く従順で、おとなしい性格の持ち主だといわれている。うちのQooもとても賢い。主人の言うことはちゃんと聞くし、遠方から聞こえるエンジン音で私の車だと判断できるらしい。しかし、5歳にもなったというのに落ち着きがない。今年の冬だって、私が雪かきをしているそばでせわしく雪と戯れていたし、近くの空き地一面に積もったふかふかの雪に一緒に入ってとても楽しそうだった。きっと人間が好きなのだろう。近所の子供たちに人気があって、休みの日などはよく一緒に遊んでいる。 家族のようないたわりあい 人に飼われている犬は人間の家族と自身を1つの群れの構成員と見なして考え、群れの中の上位者によく従い、その命令に忠実な行動を取る。私たち家族にも忠誠心を持って接してくれていると思う。 あるとき、妻が思い悩んで涙を流して泣いていたときがあった。するとQooはすっと妻の近くに寄り添い、頬を伝う涙を舐めてくれたのだそうだ。そのときのQooの心情はわからないけれど、妻からすると慰めてくれたように感じたそうだ。もしかしたら人の表情や振る舞いでその人の気持ちを汲み取ることができるのかもしれない。 家族同然のQooを子供のように可愛がっているが、人間の子供のように、大きくなったら彼が私たちの面倒を見てくれるわけではない。恐らく私たちのほうが彼の死を見取ることになるのだろう。だからこそこれからも彼に存分な愛情を注いで、きちんと面倒をみたいと思う。