古代ミステリー探求
研究開発部研究開発課 ハンドルネーム ファラ男(30代・男性)
私は小さい頃、アドベンチャー映画の「インディ・ジョーンズ」シリーズが好きなこともあり、将来は考古学者(どちらというと冒険家)になることにあこがれたものです。大人になった今では、ピラミッドやマチュピチュなどの古代遺跡に大変惹かれ、先日も東京・国立科学博物館で開催された「インカ帝国展」と大阪で開催された「ツタンカーメン展」に行き、煌びやかな展示物を観て楽しんできました。 発掘されたミイラは、医療で使われるMRI装置を使いX線の撮影をするなどしてその内部を観察し、骨格、性別、年齢の他にも病気や怪我、死因、生活環境やその時代背景まで明らかにします。例えば「インカ帝国展」で展示されていた、“布に包まれ発掘されたままのミイラ”は、日本の分析機関のMRI検査や一緒に埋葬された装飾品などから、身分があまり高くない成人男性であるということがわかり、首にあった傷跡からライオンのような猛獣にかまれたことにより死んだことが判明しました。このように、最先端の現代科学を用いて古代の不思議を知ることや古き真実を解き明かすことは本当に面白いです。 未解明な謎すら魅力 発掘された首かざりや刀などの装飾品は金でできているものが多くて神々しく、とても美しく繊細にできていることに感動します。個人的に、エジプト文明時代に折りたたみイスがすでにあったことは驚きでした。さらに石を組み合わせて造られた巨大建設物にも圧巻されることが多いです。また、発掘された遺物の多くに太陽信仰や占星術が盛り込まれていることが見受けられます。それにしても、夜空に点々とする星の配置から特定のイメージをして星座を決めた人ってすごいと思います。想像力や浪漫がありすぎ! 古い時代ゆえ、子供を生贄(いけにえ)にして神々に捧げたり、血で血を洗う戦争の歴史、独裁政治などがあったりと暗い部分も多いですが、これらも未解明な部分がまだまだ多いのが現状です。また墓を暴いた者に死に至らしめる「ファラオの呪い」などいわくつきの伝説もあり、いっそう心をくすぐられます。何千年も前の代物に触れて謎を解明していく古代ミステリーは楽しいものです。