最近はからっと晴れた日が続くので、どこか遠いところへ行きたくなりますね。東京スカイツリーがオープンした東京・関東方面や新幹線が開通した九州、なんていうのもいいですが、個人的にこれからのシーズンは北海道をおすすめします。

　私は以前勤めていた会社の出張で、毎年2ヶ月間ほど北海道・芽室（めむろ）町を訪れた時期がありました。芽室町は帯広市に隣接しており、近年は帯広市のベッドタウンとして発展している街です。ゲートボール発祥の地としても知られているそうです。
　小松空港から90分かけて札幌空港に到着、それから3〜4時間電車に乗って芽室町に向かいました。よく夏に出張することが多かったのですが、昼はそれなりに暑いけれど、夜は肌寒くなり、富山県の気候とはまったく違う印象でした。

富山にない魅力満載

　気候だけでなく、食文化も違います。出張中滞在していた社宅の近くに「白樺」というジンギスカン屋がありました。北海道でも有名なジンギスカン屋なのでご存知の方も多いのではないでしょうか。店に連れて行ってもらったこともありますが、地元の同僚が店から肉を買ってきてくれて社宅でジンギスカン・パーティーをすることの方が多かったように思います。有名店の肉だけあって、本当に美味しかったのを憶えています。
　会社の社員食堂では、ホッケのメニューが多かったように思います。どうやら北海道はホッケの産地らしく、食卓ではおなじみの魚なのだそうです。私の中でホッケは居酒屋で食べる魚というイメージが強く、いつでも食べられるということを大変羨ましく思ったものです。
　また北海道は、牛乳プリンや生キャラメルなどスイーツも有名ですよね。お菓子屋さんといえば「六花亭」が有名で、富山へ戻る前に必ず立ち寄りお土産を買っていました。味もさることながら見た目にも美味しそうなので、お店のショーケースを見ているだけで楽しめます。とくに女性の方はお好きかと思います。

　さて、グルメが魅力的な北海道ですが、特筆すべきは広大な大地でしょう。繁華街を抜けると長い一本道がまっすぐ敷かれており、その両端には大きなトウモロコシ畑が広がっていました。富山では水田が広がる風景は珍しくないけれど、畑があれだけの面積で広がっているのはそれまでもなかなかみたことがありませんでした。
　出張中に一度、然別湖（しかりべつこ）に出かけたことがあります。然別湖は大雪山国立公園にあって、北海道の湖では最も標高の高い場所にある湖で、湖に生息しているミヤベイワナは北海道の天然記念物に指定されているようです。知人から車を借りてドライブがてら行ったのですが、気候も良く、大変きれいな景色を眺めることができました。

　北海道は、グルメも自然も楽しめるポイントがたくさんあります。いつかまた休みを上手に使って北海道に行ってみたいと思います。皆さんも機会があれば是非訪れてみてください。