特別企画
10月14日は「鉄道の日」です。行楽の秋に電車旅なんていいですね。電車から眺める景色や車中での会話が、旅の楽しみのひとつになることもあります。今回は社員の方2名に、ご自身の電車旅行の思い出や魅力についてご紹介していただきます。
景色が開ける爽快感 技術部敷設課 ハンドルネーム 乗り鉄(30代・男性)
私は電車に乗るのが好きです。けれど私の電車好きは他と比べてちょっと変わっています。電車に乗って、橋や渓谷を渡るのが好きなのです。橋にさしかかった瞬間に一気に景色が開ける感じがものすごく快感で、とても気分が良くなります。特定の橋はありませんが、あの景色がたまらなく好きなのでしょうね。 ですからトンネルが長く続いたりすると視覚的に退屈してしまいます。そんなときは本を読んだり、ゲームをしたりなどして自分の時間を過ごしたりします。また、一人で出かけたときなどは隣り合わせた乗客と会話をするのも好きです。偶然にも行き先が同じということが発覚したり、みかんをいただいたりなどして、目的地に着くまでに仲良くなっていたなんてこともしばしばあります。ここが、車での旅行との決定的な違いであり、電車旅行の良さだと思います。 振り返ってみると、幼い頃から電車やバスに乗ることは日常的なことでした。かつて富山地方鉄道に富山市と今の射水市を結ぶ「射水線」というのがありました。私が物心ついたころですから5歳くらいでしょうか、射水線が廃止される前の最後の運転のときに祖父と一緒に乗った記憶があります。電車に乗ったときのワクワクする気持ちは大人になった今でも感じます。 親に似たのか、娘も乗り物に乗るのが好きです。娘はどうもルックス重視なところがあって、富山のライトレールやセントラム、高岡の万葉線の新しい車体が好きなようです。家族旅行になるとどうしても車での移動が多くなりますが、たまには家族で電車旅行もしてみたいものです。
電車旅の魅力再発見 製造部圧延課 ハンドルネーム 旅行案内人(20代・男性)
学生の頃、高知県の桂浜に家族4人で電車に乗って行きました。桂浜にはかの有名な坂本龍馬の銅像があります。銅像はだいたい13〜14mの高さがあり、見上げたその姿は圧巻の一言でした。さらに、坂本龍馬像の近くに土佐闘犬センターという施設があり、そこでは土佐犬同士が激しく闘いを繰り広げていました。あまりにも壮絶な戦いぶりに瞬きも忘れてしまうほどでした。 さてこの旅行、実は家族に「高知県に行くまでの段取りは任せた」と言われ、私が当日の案内人をしなければいけませんでした。全員の切符を持たされたときは、家族旅行とはいえ手に汗握る緊張感がありました。「高知ってどんなところなんだろうか」「乗り換えは間違えないだろうか」など、電車の中で旅行に行くドキドキ感に加え目的地につけるのかという不安で落ち着きませんでした。 そんな中で、唯一の楽しみが車内販売のお弁当を食べることでした。「やはり電車での旅行の醍醐味といえばコレでしょ」とお弁当の味を噛みしめました。また、電車の旅は色々な人と触れ合うことができます。道中まったく知らない人や地元の人たちと知り合い、話し、共感し合える時間があり、それがたまらなく嬉しく感じました。 帰りのホームに降りたときに「帰ってきたー」と安堵感で包まれる感じもまた感慨深く、電車旅行の良いところだと思います。