編集後記
編集部 かほり
小さい頃、寒くなると家のなかで遊ぶことが増えました。我が家は女の子ばかりで、祖母と一緒におはじき遊びやあやとり、お手玉などで遊ぶことがありました。祖母はおはじきが上手で、よく教えてもらっていました。おはじきをまばらに広げて、一つのおはじきを手ではじき、もう一つのおはじきに当てることができれば、その2つをもらえるというものだったと思います。私と妹は人差し指を親指に引っ掛けてはじいていましたが、祖母は逆に、親指を人差し指に引っ掛けてはじき、何個もゲットしていた記憶があります。「こっちのほうが安定するから」と言うので私たちもやってみるのですが、なかなか上手くはじけず悔しい思いをしました。 おはじき遊びの思い出は祖母の笑顔と一緒によみがえり、記憶を一つずつ手繰り寄せるたびに、心が温かくなります。