6月19日「朗読の日」
総務部総務課 ハンドルネーム 別段ひとり(30代・男性)
6月19日は朗読の日です。みなさんご存知でしたか? 私は本を読むのが好きで、時間があれば書店に行くという習慣があるのですが、そのなかで朗読に興味を持つようになりました。東京に住んでいた頃、書店で行われるイベントに時折「著者が新作を紹介する」というものがあり、そのなかで著者が自作を朗読するのを耳にするうちに、声が伝える物語の魅力に気づいたからです。 物語に触れるにしても、「読む」と「聞く」では大きな違いがあります。「読む」、つまり自分で黙読する場合、早くも遅くも自分の思うがままのペースで文脈を辿り、必要に応じて何度でも振り返ることができます。「聞く」場合はそういったことはできませんが、読み進めるペースや強弱の付け方、間(ま)の取り方などに朗読する人の個性が出て、自分では気付けない作品の魅力に思いがけず出会うことができるのです。また、思いを込めて読み上げられる作品に接すると、人の声とはこんなに力があるものなんだな、などと改めて気付かされたりもします。 続きが気になりついつい長居 富山に住むようになってからは書店の朗読イベントにはなかなか参加できないので、朗読CDを買ったりiTunesのPodcastでダウンロードしたりして、朗読を聞くようになりました。会社の行き帰りの車中で朗読を聞くのは、いまでは私の大きな楽しみのひとつです。帰り道に聞き始めた朗読が家に到着しても終わらず、面白くて続きが気になって車を降りられなくなって最後まで聞いてしまう、なんてことも結構あったりします(笑) 朗読は、手軽に聞いてみることができます。例えば、NHKラジオの朗読番組があります。NHKラジオ第1放送で毎週土曜8:05〜8:45、NHKラジオ第2放送で月曜〜金曜の9:45〜10:00に放送していますので、興味のある方は試しにいくつか聞いてみてはどうでしょうか。ちなみに、総務部には私のほかにも朗読ファンの方がいらして、その方によれば朗読CDを借りられる図書館もあるとか。 大谷製鉄が協賛しているイベントに「気ままな朗読会」というものがあります。これは、エフエムとやま主催の朗読イベントで、ラジオ番組「気ままプラン」のパーソナリティー2人がメインとなり、文豪の名作や富山の民話などを様々な演出のなかで朗読します。これまで7回開催されており、前回は角田光代さんの『口紅のとき』をリレー形式で朗読するなど、毎回新しい試みで日本語の美しさや難しさ、朗読の醍醐味を伝えています。 朗読の日をきっかけに、みなさんも朗読に触れてみてはいかがでしょうか?