コレに注目!
生産管理室 ハンドルネーム 鉄子の部屋・夏(女性)
朝顔。打ち水。そうめん。西瓜。風鈴。蛍。線香花火。 どれも愛すべき日本の夏の情景。 目にするたび、耳にするたび、五感で感じるそのたびに、ああ、今年もまたこの季節が来たんだなぁ…と、わくわくするような、くすぐったいような、なんとも言い表せない嬉しさを感じる自分がいます。 日本の夏が好きです。もちろん、他の三つの季節もそれぞれに素晴らしい季節であることに変わりはないのですが。日本の夏が好きな理由、それはもしかしたら、ゆかたが着られる季節だから、なのかもしれません。 幼いころから、夏には必ず母にゆかたを着せてもらっていました。幼稚園の夕涼み会や町内の納涼祭、大好きなピンク色のゆかたが着られるのが嬉しくて嬉しくて、タンスからゆかたやら兵児帯やらを出す母にカカシのように両手を広げて「早く着せてー!」と急かしたことを覚えています。体が大きくなってくると、私が着ていたピンクのゆかたは妹のものに。私は藍地に白の模様が染め抜かれたゆかたを着せてもらいました。帯も兵児帯から半幅帯に変わり、少し大人の気分。高校生になったあたりから、自分でゆかたを着られるようになりたくて、母に着付けを教わるようになりました。最初は、道具の名前を覚えられず、身に着ける順番も前後してしまったり、なかなか「きれいに着る」とまではいきませんでしたが、四苦八苦した甲斐あって、なんとか自分でゆかたが着られるようになり、京都の大学に通っていたころには、自分でゆかたを着て祇園祭に出かけたりもしました。今は月に三度、教室に通って着付の腕を磨いています。といっても、講師は母なので、実家に遊びに行く感覚ですね(笑) センスが光る小物選び ゆかたのおもしろいところは、帯の選び方や結び方で雰囲気ががらりと変わるところ。また、帯締めや帯揚げ、帯留めなど、小物で遊ぶことで、全然違った表情になることも楽しいですよ。もちろん、呉服屋さんにはたくさんの和装小物が置いてありますが、リサイクルショップなんかにも、珍しくてお手頃な和装小物がいろいろとあり、そんな掘り出し物を発掘するのも楽しみのひとつです。月に三度のお教室に戦利品を持って行っては、先生(母)と、これとこれを合わせたら素敵だ、粋だ、可愛らしい、あっちゃあんたこんな良いもんそんな安っすいがで買うてきたがけ良かったぜー!(※)…など、コーディネートの練習(戦利品自慢?笑)をしています。 さぁ今年も夏がやってきました。今年はどこにどんなゆかたを着ていこうかな。七夕祭りや花火大会はもちろん、寄席や美術館やちょっとしたお食事会、ビアガーデンへもゆかたで行っちゃいます!日本の夏、皆さんもぜひ、ゆかたでお出かけしてみてはいかがでしょうか?
(※)富山の方言で「あら、あなたこんなに良いものをそんなに安く買ったの、良かったねー」の意。