11月5日「日本ブラジル修好記念日」
協力会社 ポルト アントニオ サムエル(40代・男性)
富山県にも、そろそろ冬が近づいてきますね。 私が仕事の都合でブラジルから日本に来たのは1991年です。もう23年も前になります。ブラジルは、赤道近くのアマゾンのように、年中暑い地域もあれば、冬を感じられる地域もあります。ですが、雪は降りません。日本に来て、初めて雪を経験し、楽しかったことを思い出します。 富山からブラジルまでは、最短でも約24時間、乗換などで時間に余裕を持たせると30時間はかかります。10年ほどブラジルには戻っていないのですが、今はネットなど便利なツールがあるため、ブラジルに住む家族の近況も分かるので、安心して、ここ日本で仕事にプライベートにと楽しく過ごしています。休日には、家族サービスで買い物に行ったり、大好きな日本食(特にお寿司)を食べに行ったり、また教会へ行ったりもします。 よりコミュニケーションをとれる様に その他に、趣味でスポーツを楽しんでいます。格闘技、武術の一つで、ブラジルに移民した日本人柔道家によって伝えられ、改変してできたと言われている「ブラジリアン柔術」です。私が通っている「須藤アカデミー」には、私達の他にロシアやパラグアイの方も来ておられます。金沢の教室には、スイスやスウェーデンの方も来ておられ、多国籍な練習場です。共通の趣味で、一緒に身体を動かす事によって、コミュニケーションもとれ、より仲良くなれます。また、自分達の事ももっと知ってもらえるのではないかと思っています。 ブラジリアン柔術は、礼に始まり礼に終わります。練習後には挨拶をし、ハグをして終わります。相手への尊敬の表現です。私の息子もブラジリアン柔術をやり始めてから、いろいろな方とよりコミュニケーションがとれる様になったようです。みんながフレンドリーで、楽しいと思える共通の価値観があるから、分かり合える。みんなが“ピース(平和)”なのです。 皆さんは、11月5日が「日本ブラジル修好記念日」である事を、ご存じでしたか?知っていた方も知らなかった方も、これを機に、いろいろな国の方とコミュニケーションをとりあい、より友好が深まるきっかけになればいいと思います。 私は、職場で皆さんに声をかけて頂けたり楽しめる趣味に出会えたりと、日本を満喫していますが、もっと日本を楽しめる他国の方が増える事を願っています。 最初はボディーランゲージでよいのです。そこからが始まりなのです。 もし、「ブラジリアン柔術」に興味のある方がいらっしゃいましたら、一緒に楽しみませんか?