部活動の思い出
生産管理室 ハンドルネーム ИISSY(女性)
私は、高校3年間弓道部に所属していました。中学の頃から弓道に興味があり、弓道部がある高校へ入学したので、即入部を決めました。 “弓道をやっていた”ということを伝えると、大抵の人が弓を引くジェスチャーをやってくれますが、突っ込みどころが満載です(笑)。弓を引く手が左右逆だったり、アーチェリーの型だったりします。弓道は、利き手は関係なく、顔は左向きで右手で弦を引きます。左手は伸ばしたまま動かしません。また、弓道は顔を左に向けた状態で弦を耳よりも後ろまで引きますが、アーチェリーは顔の手前までで止めます。経験をしたことのない人に説明するのは難しいので、左右逆でない場合はあまり突っ込みません。ですが、漫画やアニメ、ドラマなどで弓道のシーンがあると、必ずと言っていいほど違和感を覚えます。弓の持ち方や、射型などもそうですが、一番驚いたのは、裸足で道場に入っているシーンでした。道場内は、裸足は厳禁です。必ず足袋か靴下を履きます。 さらに、一番よく間違われるのが、“的の真ん中に近い方が、点数が高い”と思われていることです。アーチェリーと弓道が同じ様に思われているようです。アーチェリーは、中心に近いほど点数が高いのですが、弓道は、的のどこに中てても(あてても)同じなのです。「あたり(○)」か「はずれ(×)」で決まります。どんなに端っこであっても、的枠の中に入っていれば○なのです。 奥が深く難しい、でも… 弓道を経験してきて思うのは、簡単にできる競技ではないということです。確かに弓を引くことは誰にでもできるし、素人であってもまぐれ中り(あたり)はあります。ですが、それはただの“お試し”であって“競技”ではないです。一見簡単そうに見えるかもしれませんが、弦を引っ張る力の強さ、背筋や指の形など、いろいろな決まりがある為、難しく、また集中力も必要です。 回数を重ね、徐々に矢が的に近づいていくときの嬉しさは、何ものにも代えられません。先ほど“的のどこに中てても(あてても)一緒”と言いましたが、点数は無くても、中心に近いところほど中たったときの嬉しさは、やはり大きいものです。 弓道は、本当に奥が深いと思います。これを機に、皆さんにも弓道に興味を持っていただけると嬉しいです。