暑気払い
総務部経理課 ハンドルネーム ビアガーデン(30代・男性)
近年の稀にみる暑さに、正直、身体もついていかなくなってきており、電化製品に頼りきっている自分がいます。「暑気払い」について何か良い方法はない?と問われても、良い案がなかなか思い浮かびませんでした。周りの面々に聞いても、意味を知っている人はいませんでしたし、恐らく私自身、これまでの人生で「暑気払い」という言葉を使ったことは、一度も無いような気がします。ということで、「暑気払い」の正式な意味から調べてみました。 まず、国語辞典によると、「夏の暑さをしのぐ方法を講じること」とありました。エアコン・扇風機などの電化製品、クールビズなどの服装や、ビール・かき氷・素麺・麦茶・スイカなどを食べること、全てが含まれるのではないでしょうか。 ただ現在は、7〜8月の暑さを乗り切る名目で開く飲み会を指すことも多く、楽しく飲んでストレスを発散し、元気を出して暑さを乗り切ろうという、気持ちの暑さしのぎという面が一般的なようです。これには、私も大賛成です(笑) 次に旧来の意味は、暑い夏に、冷たい食べ物や体を冷やす効果のある食品、体を冷やす効能のある漢方や薬などで、体に溜まった熱気を取り除くことなのだそうです。漢方などの考え方に基づいて、体を冷やす効果のあるものを摂るということで、冷たいものとは限らず薬湯のようなものや、江戸時代にはみりんを焼酎で割った柳蔭(やなぎかげ)(※)というものが飲まれていたようです。 今でも、オンラインショップなどで買えるみたいです。興味のある方は飲んでみてはいかがでしょうか。 ということで、“もともとは体を冷やす食べ物を摂取する”という意味だったものが、現在は“夏場の飲み会でビールを飲むこと”に変わってきたようです。体を冷やす食べ物としては、夏場に食べたり飲んだりする“麦類・スイカ・梨・きゅうり・トマト”などがあり、今回いろいろ調べていると、昔から夏場に食されているものは、理にかなっているものが多いことがわかりました。 これから夏本番をむかえますが、エアコンだけに頼らず、夏場に適した食べ物を摂り、暑さを乗り切っていきたいと思います。 皆さんも、夏の暑さに負けないように体調管理をしていきましょう。 (※)柳蔭(やなぎかげ)とは 江戸時代、夏場の栄養補給に飲まれてきた甘いお酒のこと。