編集後記
編集部 かほり
今月号のエッセイの一つに、海外旅行の話題がありました。海外旅行は非常に楽しいものですが、お話にもあったとおり、ときに予期せぬトラブルや失敗もあります。私もそうでした。初めての海外旅行で、中国・北京での学校研修に参加した時のことです。 1ヶ月の滞在でしたので現地の学校の学生寮をお借りしたのですが、入寮3日目にお腹を壊し、日本から持参した胃腸薬を飲もうとしたところ、薬の瓶が手から滑り落ち、部屋中に錠剤をばらまいてしまいました。ベッドの下や机の隅にも入り込み、できる限り拾い集めましたが、部屋中にその薬特有の匂いが広がり、結局最終日まで消えませんでした。寮の管理者にわけを説明し謝って帰国したものの、その部屋が独特の匂いのする曰く付きの部屋として語り継がれていないか、たまに思い出すと後ろめたさを感じます。