釣りって面白い
技術部機械保全課 ハンドルネーム 「スズキさん」(10代・男性)
何か始めたいな、でも、めんどくさいなぁ…と思っていた今年の冬。雪が凄く降った日に友達から「釣り行かん?」と誘われ、神通川に出掛けることになりました。実はその前から釣りには興味があって、釣り竿や針や糸など、簡単な道具だけは持っていました。雪がひどかったので、とにかく着込んで河川敷に集合。釣り経験者の友達から教えてもらいながら竿をセットし、魚がかかるのをひたすら待ちました。 最初からそんなに釣れないだろうなとはと思っていました。実際、竿にはずっと手応えが無く、「こういうのをボウズ(※1)っていうのかなぁ」と思いながら時間だけが経っていきました。場所を変えてしばらくすると、竿に手応えが!リールを巻こうとしますが、引っ張られる感じが凄く、なかなか巻くことができません。「地球を釣った(※2)のかな?」とも思いましたが、竿はあっちこっちと振り回されます。そこで、確信しました。
「これは大物だ!」
水中でキラッキラッと体を光らせる、まだ正体の見えないその獲物は、なかなか気を許してくれません。糸が切れてしまわないよう、焦らないように、大事に大事に引き寄せていきます。友達の「いけるいける!頑張れ!もうちょい!」の声を受け、やっとの思いで引き上げました。友達がフィッシュグリップで魚の口を掴んでくれて、やっと全体を見ることができたそれは、55cmもあるスズキでした。
初めての獲物の味は…
初心者なのにこんなに大きな魚が釣れるとは!すごく感動しました。釣ったスズキは、母が刺身にしてくれました。初めて自分の手で釣り上げた獲物。味は格別でした。 それからも友達と何度か釣りに出かけ、どれだけ大きいものが釣れるか競争していますが、今のところ私の自己ベストはあの日釣った55cmのスズキです。友達は90cmのものを釣ったことがあると言っていました。彼よりも大物を釣り上げられるように、これからも釣りを楽しみたいと思います。
※1 ボウズ… 魚が一匹も釣れなかったこと。 ※2 地球を釣る… 海底の岩や障害物に釣り針が引っかかってしまうこと。 根がかり。