紅葉の立山
協力会社 ナナカマド(70代・男性)
気温もだんだん低くなって秋の訪れを感じ始めたある朝、何気なしに新聞を眺めていたら、「立山で紅葉が始まった」との記事に目が留まりました。以前から「機会があったら立山の紅葉を見に行きたい」と思ってはいたのです。でも、なかなか出発に踏み切れずにいました。調べてみると、10,000円かかる立山黒部アルペンルートの往復代金が、富山県民限定で、半額の5,000円になるプランがあると言うではありませんか。このチャンスを逃す手はありません。ふと目をやると、窓の外には気持ちのいい青空。平日でしたが、午後から時間ができたこともあり、「よし!今日は一人旅に出るか!」と心に決めました。
眼下に広がる秋のパノラマ
車を走らせること1時間半、立山駅で代金を支払うと、アルペンルートで使えるクーポン券とお土産クーポンが合計4,000円分も付いてきました。実質1,000円しか払っていない計算になります。なんともお得です。 立山の主峰・雄山の真下を通る、日本一の高さにある立山トンネル(なんでもこのトンネルは、掘削の際にこの立山断層の破砕帯から大量の湧き水が出て工事が難航したのだとか…)をくぐり抜けると、眼下には赤や黄色に色づき始めた立山が開けていました。 楽しみにしていた眺め。紅葉の中を行き来するロープウェイや、その向こうには黒部ダムも見えます。新聞で写真を見るのと実際に目の前にするのとでは、やはり格段の差がありましたね。山肌にスマートフォンを向けて夢中でシャッターを切り、ひとしきり秋の立山を満喫して山を後にしました。 気ままな思い付きの一人旅も、たまにはいいものですね。
ナナカマドさんが撮影した秋の立山