11月19日「いい育児の日」
原料部資材課 ハンドルネーム 育児野郎(40代・男性)
私には2人の子どもがいる。2歳の長男と今年の春生まれた長女だ。コロナ禍の影響で長女の出産に立ち会えず、長男が妹と初めて会ったのは妻が退院した日だった。大好きな母親と一週間近く会えなくなり、やっと会えたと思ったら、母親は見知らぬ赤子を大事そうに抱えている。長男は色々な感情に襲われたのだろう、大号泣し始め、中々泣き止まなかった。コロナの影響はこんな形でも現れるのかと驚いた。この先大丈夫だろうかと不安になった。 それからしばらくの間、長女の世話で忙しい妻に代わり、短時間勤務をして長男の送り迎えに通った。夕方、早く連れて帰りたい親の気持ちとは裏腹に、迎えに来た私の顔を見ると保育園の廊下で遊び始め、帰ろうとしない長男。ちゃんと「お兄ちゃん」になれるのだろうか…。さらに不安が募った。 しかし、そんな長男は今やしっかり「お兄ちゃん」として成長している。母親が食事を作っていて手を離せない時、バウンサーに乗った長女が泣き出すとすぐに駆け寄って「どうしたの〜?まっててね〜」と小さな紅葉のような手で妹の頭を撫でてやるのだ。すると、不思議とピタリと泣き止んでしまう。2歳なのでオムツ替えなどのお世話は出来ないが、十分に「お世話」が出来ているのを見ると感心するのと同時に、感動する。
頭が下がります。これに尽きます。
長男が生まれた約3年前から生活は一変した。大人だけの生活では無くなり、新たな家族を迎えた喜びは大きかったが、慣れぬ育児に一番苦労したのは妻である。出産直後から育児が始まり、中々寝ない長男に疲弊しきっていた姿を昨日の事のように思い出す。そして今も新しい家族を迎え、やんちゃ盛りの長男とまだ首が座って間もない長女の育児を同時にこなしている妻の姿は頼もしくもあり、頭が下がる思いである。 11月19日は「いい育児の日」であるという。コロナ禍の影響で旅行にも行けず、近場の公園に行くのさえもためらいが生まれる昨今、子ども達には色んな体験をさせてやりたいのに出来ないジレンマに襲われる。それでもできる範囲で遊びを見つけ、子ども達の笑顔に癒されている毎日。いい育児ができているのかは正直分からないが、子どもの健やかな成長を願うばかりである。