3月9日はありがとう(サンキュウ)の日
圧延課 ハンドルネーム 花明かり(20代後半・男性)
私のじいちゃんは、昔からとてもマイペースな我が家の愛されキャラ。口数はあまり多くありませんが、たまに発するチョッピリずれた一言が、家族の笑いを誘うのです。 1. じいちゃんの誕生日 2月12日はじいちゃんの誕生日。みんなで祝いました。 一同「じいちゃん何歳なったん?」 じい「・・・大正14年2月12日生まれ!!」 一同「だ〜から何歳よっ」 とつっこまれるじいちゃん。 ロウソクの火を消す時、じいちゃんプルプル震えながら じい「フッ・・・・フッウ〜ウ・・フッ・・」 父「大丈夫か?」 じい「・・・・フッウ〜ウ!・・・・ありがと(ニッコリ)」 無事消せました。 一同「じいちゃん、おめでとう!!」 2. 桜 そういえば、一年程前。一緒に桜を見に行ったね。その桜は私が小さい頃、よく連れて行ってくれた公園の、その桜が見たくて一緒にでかけたね。 私「懐かしいね。この公園と桜」 じい「フフッ」 ばあ「桜、なんちょきれいやの」 何気ないけど、楽しい一時。お茶とおにぎりでどの位居たんやろ。 そして、忘れられない一言。 ばあ「ありがとの。また来年も来ようの」 私「そうやね。元気でおらんなんよ」 じい「・・・でも、おら梅の方が好きや・・」 私「じいちゃん、それないわ〜(笑)」 言葉の力ってすごいですね。 3. 最後のプレゼント 口数の少ないじいちゃん。もっと話したかったな。けど、じいちゃんが言ってくれた一言を噛み締めていくと、そこから広がっていく気がするよ。 上手く言えんけど、不思議な気持ちです。 最近は仕事でミスばかりの自分。落ち込んで帰ってくる自分を じい「おかえり。よく帰ってきたの」 いつもほっとしたよ。じいちゃんは働く事が大好きやったね。自分も頑張らんとね。 そう思うとじいちゃんが笑った気がしたよ。 また、プレゼントもらったね。 4. じいちゃんの時計 今日も鳴り響く時計の音。 じいちゃんが今もあったかく家を包み込んでくれている気がします。 その音を聞きながら、今日も一日が始まります。 ありがとね。じいちゃん。 あのさ、やっぱり今年もあの桜見に行くよ。 大好きなじいちゃんを偲んで贈ります。