コレに注目!
旅立ちの日に
圧延課 ハンドルネーム 野球小僧(10代後半・男性)
3月といえば卒業式のシーズンです。私は、小中高と3回の卒業式を経験したのですが、中学校の卒業式が一番印象に残っています。 卒業式当日を迎え、教室に集まった私たちは、なんとなく気持ちが浮ついていて、朝からそわそわ。「やっと中学校を卒業できるんだ」という喜びに満ちていました。 しかし、いざ式が始まり、厳かな雰囲気の中にいると、脳裏に3年間の思い出が次々と蘇ってきました。担任の先生に最優秀賞をプレゼントしたくて、クラス全員で一生懸命歌った合唱コンクール。日々部員同士で励まし合い、厳しい練習を耐えた部活動。さまざまな出来事を思い出せば思い出すほど、涙が出てきました。 式も終わり教室に戻ってから、皆で3年間を振り返り、思い出話をしてまた涙。最高のクラスメイトや仲間に会えてよかったとそう思えました。そして、皆と過ごした日々の全てが大切な時間だったと気づかせてくれた卒業式でした。 手作りのメロディーは全国区に さて、卒業式では、昔から必ずといっていいほど卒業ソングを歌います。しかし、昔と現代では歌う曲が変わってきているようです。昔の定番だった「仰げば尊し」や「蛍の光」「巣立ちの歌」などは、現在歌われている学校は減少しているそうです。 現在よく歌われている曲のひとつに、「旅立ちの日に」があります。皆さんはこの曲をご存知でしょうか?もとは、ある中学校の教員が卒業生のために作曲作詞し、“卒業生を送る会”で一度だけ教職員から卒業生に向けて歌うための曲でした。しかしその学校ではその後も歌い継がれ、徐々にテレビ番組や新聞でも取り上げられて、今では卒業生が歌う歌として全国的に広まっているそうです。 そういえば、私の中学校の卒業式でも、お世話になった先生方や親に感謝の気持ちを込めて、卒業生全員でこの「旅立ちの日に」を歌ったことを思い出します。 今年も全国各地の学校の卒業式で、この感動的な歌詞とメロディーが聴かれることでしょう。