コレに注目!
Jリーグ開幕の季節
製鋼課 ハンドルネーム 沸騰サル(10代後半・男性)
4月。サッカーフリークである私は、桜の花びらより、ピッチの芝生に惹かれる。Jリーグ開幕から1ヶ月、待ちに待ったサッカーシーズンの到来なのだ。3連覇を狙う鹿島アントラーズ、昨年躍進した大分トリニータ、復活のエース柳沢敦を擁する京都サンガFCなど、注目するクラブや試合が目白押しで、今年もサッカー漬けの1年となるだろう。 注目すべきは、今年よりJ2(※1)に参戦する北陸初のJクラブ、「カターレ富山」だ。JFL(※2)で活躍していた県内の2チームが、一昨年Jリーグを目指すため統合し、結成したチームである。 思い起こせば1年前、県民の大きな期待を背負って挑んだカターレ富山のJFL初戦(※3)。私は1万人の観客で埋めつくされた試合会場にいた。カターレが得点すると、会場全体が揺れるような大歓声がこだまし、失点には1万人がどよめいた。 そして、試合終了直前。1点ビハインド(※4)で迎えた試合開始88分。カターレ富山・堤選手の同点ゴールが決まった!その瞬間、会場の興奮は最高潮に達し、カターレ・サポーターが歓喜の声を上げた。結果は引き分けに終わったものの、初戦にふさわしいドラマチックな試合展開に私自身も興奮した。 その後カターレは、JFL総合3位という好成績で昨シーズンを終えた。そして、めでたく今季からのJ2リーグ参戦が決定したわけだ。新たなステージでも一歩一歩勝利を積み重ねて、いつかはアジア、世界を相手に「富山」の名を轟かせてほしい。 フットサルで一石二鳥 手に汗握る試合を追いかけるのもおもしろいが、サッカーの醍醐味はやはりプレーするところにあると思う。高校時代からサッカーで汗をかいてきたが、社会人になった今、フットサル(※5)に夢中だ。サッカーよりも小さなコートで行うため、攻守の逆転が頻繁に起こり、とても刺激的だ。さらに、チームのメンバーなど、多くの人と出会う機会も増え、一緒にプレーする事で仲を深めることができる。楽しく遊べて、友達もできるなんて…。これこそ、一石二鳥だ。 「一度の人生で起こりうる美しいこと、醜いこと、すべて詰め込まれたものがサッカーなのだ。」前日本代表監督イビチャ・オシム氏の言葉だ。大変抽象的だが、長年サッカーに携わっている私には、この言葉の意図することがわかるような気がする。 魅力がいっぱいのサッカー、一度観戦に行かれてみてはいかがだろう。とくに、今年はJリーグで活躍する「カターレ富山」を多くの方に応援していただきたい。
※1 J2 Jリーグ第2部リーグのこと、J2の上位3チームとJ1の下位3チームでJ2はJ1への昇格を賭けて争う。 ※2 JFL 「日本フットボールリーグ」アマチュアリーグの最高峰。 ※3 カターレ富山のJFL初戦 H20.3.16(日)富山県総合運動公園陸上競技場で行われたカターレ富山のJFL初戦。対戦相手はニューウェーブ北九州で、結果は2対2の同点。入場者1万人を記録した。 ※4 1点ビハインド 1点差で負けている状態。 ※5 フットサル サッカーより狭いエリアで、主に室内で行うサッカー、5人以下で戦う。