讃岐うどん、本場の味とは
業務部営業課 ハンドルネーム メン探偵 粉ナン(60代前半・男性)
富山県と讃岐うどんの本場・香川県は似ています。総人口はどちらも百万人強。富山を「呉東」と「呉西」で分けるように、香川県の東を「東讃」、西を「西讃」と呼ぶところも似ています。香川には立山連峰ほどメジャーな観光資源はありませんが、多島美の瀬戸大橋や琴平宮などと共に、香川が誇る“讃岐うどん”があります。そう、うどんは観光資源なのです。 私は、自他共に認める「うどん好き」。スーパーの「冷凍讃岐うどん」を常備し休日の昼食によく食べます。昨今テレビで各地の美味しい名物がたくさん出てきますが、「すぐにでも食べてみたい」と食指を動かされるものはほとんどありません。ところがうどんの映像となるとハナシは別で、目が釘付けになります。これは一度食べてみたい、これはつまらない、と自分の中でランク付けをしながら、すぐにでも飛んで行きたい気分になります。 本場の讃岐うどんに出会ったのは昭和62年から約3年半、高松に勤務した時です。それまでは蕎麦党だったのですが、すぐにうどん党になりました。営業で外廻りをするときも、その日のコースの中にあるうどん屋が自然に頭に浮かんできたものでした。(蕎麦屋がほとんどなかった) コシの強さは喉で感じる 讃岐うどんの代表的なものとして、ぶっかけうどん、釜揚げうどん、生醤油うどんがあります。どれも捨てがたく毎日でも食べたいくらいです。 私の一押しの生醤油うどんは、大根おろし(辛いのがいい)とかつお削りぶし(だしとり用)を用意して、麺をゆでてお湯をよく切ってどんぶりに入れ、大根おろし、削りぶしの順に乗せて生醤油を少し多い目にかける。そしてよくかき混ぜて一気に口へ運びます。麺がおろしで冷やされ、醤油は削りぶしが吸い取って、とても喉越しがよいのです。麺のコシの強さを喉で実感できる究極のうどんです。 県内にも氷見うどんという、全国に誇れるブランドうどんがあります。美味しいうどんに違いないのですが、讃岐うどんを別格としている私には、この差は埋まらない中での最高のうどんとして味わっています。 県内で私が気に入っているお店は、国道359号線、太田橋の左岸にある“T”という店です。ここは釜揚げがお薦めです。本場と同様にすりおろした土生姜の風味が味を引き立て、とてもうまいうどんです。