5月、新婚旅行でフランスへ。昔からフランスに憧れていたわけでもなかったが、旅行のパンフレットの表紙に掲載された“モンサンミッシェル”（※1）や、テレビで見たシャルトル大聖堂（※2）のステンドグラスに惹かれ、妻と話し合い旅行先を決めた。フランスといえば“花の都・パリ”ということで、パリ市内観光も計画したが、個人的にこの旅の目玉を“モンサンミッシェル”に据えた。

　成田からロンドン経由でパリへ。16時間の長旅だったが、大目玉のモンサンミッシェルへは、そこからさらにバスで片道6時間。遠く離れた目的の地を訪れるのは3日目だ。初日から待ち遠しくてならなかった。
　2日目は、シャルトル大聖堂を見学。大聖堂内のステンドグラスは、自然光のみでこんなに鮮やかなに映えるものなのかというぐらい見事なものだった。その日は夕方のうちにモンサンミッシェルに到着。建物がライトアップされるということで、とりあえず外観だけ見に行く事にした。だが、周りが海に囲まれているためとても寒く、日が暮れ始めるにつれ明かりが点き始めたが、寒さに耐えきれず結局その日は帰ることにして、宿に向かった。

　海に浮かぶ世界遺産

モンサンミッシェル（撮影：執筆者ご本人）
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　3日目。再びモンサンミッシェルへ。パンフレットを見て、あの建物はずっとお城かと思っていたが、実は修道院だった。下の部分にはお土産や食べ物屋も立ち並び、ホテルもあるほどの街があって、狭いメインストリートは時間によって歩くのもままならないほどの混雑なんだとか。この旅一番の楽しみだったモンサンミッシェル、幸い私たちが行ったときはそれほどの混雑ではなく、その圧倒的で神秘的でカッコイイ姿を十分に堪能し、私も妻も大満足。素敵だったなあ…。
　4日目はベルサイユ宮殿を見学した後、夕方ごろ予定通りパリ中心部にて解散。パリの街をたっぷり楽しもう思っていたが、その日は日曜日。話によれば、パリでは日曜日は大体のお店が休みで、やっているお店も夜７時には閉店するという。どうしよう？何も計画を立ててない。我々と同じく途方に暮れる新婚さんと行動を供にし、凱旋門と閉館しているルーブル美術館の外観だけを見て帰ることにした。
　5日目はルーブル美術館の中を観光した。数々の作品の中でも、さすが“モナ・リザ”は他とは扱いが違う。ガラスケースに入れられ、作品から3ｍ以内には近づけないようにロープで柵が張ってあった。ただでさえよく見えないのに、そこに人だかりができているのだから写真を撮るのも一苦労だ。
　ルーブル美術館を後にし、パリ市内をバスで巡ることに。エッフェル塔に登ってみたかったのですが人がいっぱいで写真だけ撮ることにした。「おまけ程度に」と思っていたパリ市内観光でしたが、その街並みは趣がありとても素敵なところだった。
　一生に一度、一世一代のフランス旅行のつもりだったが、今はいつかまた行きたいと思っている。

（出典：フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』）

※1モン・サン=ミシェル（Mont Saint-Michel）…フランス西海岸、サン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院である。カトリックの巡礼地のひとつであり「西洋の驚異」と称され、1979年「モンサンミシェルとその湾」としてユネスコの世界遺産（文化遺産）に登録され、1994年10月にはラムサール条約登録地となった。

※2シャルトル大聖堂（−だいせいどう、フランス語名:Cathedrale Notre-Dame de Chartres）…フランスの首都パリからおよそ南西80kmほど離れた都市シャルトルに位置し、フランス国内において最も美しいゴシック建築のひとつと考えられている大聖堂。1979年にユネスコの世界遺産に登録されている。大聖堂はカトリック教会の教会州、シャルトル教区を置く。