スポーツは「秋」と限らない
製造部資材課 ハンドルネーム 元マッスル・ジャンパー(30代前半・男性)
私の趣味は“スポーツジムに行って体を鍛えること”だ。 私は高校・大学時代に陸上競技部に在籍し、主に走幅跳、三段跳をしていた。どうすれば1pでも遠くへ跳べるのか四六時中考え続け、トラックを駆け回り、フィールドを跳びはねていた。 もちろん普段の練習の中では、通常の陸上競技の練習(走る、走る、跳びはねる…)のほかに、筋力トレーニングも行っていた。 大学を卒業し社会人になってからは、競技を続けることは何かと制約があり、困難になった。しかし、運動をする習慣は抜けていなくて、せめて筋力トレーニングだけは続けようと思い、スポーツジムに行くようになった。前の会社でも3回転勤をしたが、近くにスポーツジムを見つけては通っていた。現在でも、地元の砺波市にある体育センターに通っている。 私は専ら「フリーウェイト」での筋力トレーニングを行っている。フリーウェイトとはマシーンに固定されているプレートを挙上するのではなく、バーベルを用いて自ら挙上するものだ。特に「ベンチ・プレス、デッド・リフト、スクワット」の“ビック・スリー”は必ず取り入れている。これは大きな筋肉群を鍛えるもので、身体の大部分の筋肉を鍛えることができる。 全盛期にはベンチプレスで100Kg フリーウェイトでの筋力トレーニングは、一般の人が見よう見まねで行っても危険なので、ちゃんとした指導者の下で行なったほうが良い。何よりも「終動負荷」になってしまい、筋肉ひいては身体に悪影響を及ぼしてしまう。 「終動負荷、初動負荷」と聞き慣れない言葉かもしれないが、動作の初めに負荷がかかるか、終わりに負荷がかかるかの違いである。専門家が言うには、身体動作では中心部から末端部へと力が伝達されていき、初動作に負荷を得て(力を込めて)、終動作では、特に末端部が力を込め続けるのではなく、力が抜けることが本来の身体機能であり、強さであるのだそうだ。(※) 現在は学生時代に比べトレーニングの頻度が減少し、全盛期にはベンチ・プレスMAXで100kg近くまで挙がっていたのが、現在では自分の体重ぐらいに落ちてしまっている。記録を追い求めるのではなく体力維持を主たる目的としている。 しかし、大胸筋(ベンチ・プレスの場合)に力を込め、バーベルを挙上する瞬間は、学生時代に1p、1秒の記録更新を考え続けていた“あの頃”に戻る事ができる一瞬でもある。また、決して本来の目的ではなかったが(?)結果として、彼女(現在の妻)とのデートスポットにもなり、地元でもあるので旧友と偶然に再会したりしてプチ同窓会の会場ともなっている。 これからも自らの身体、筋肉と相談しながら、無理の無い範囲で“あの頃”に戻れる一瞬を追い求めていこうと思う。 ※参考文献:「新トレーニング革命」小山裕史/講談社