特別寄稿 「楽園音楽祭」5回を重ねて
北日本放送高岡支社営業部 的場 紀子
「知らない曲は新曲だと思え!」「ヒットしなくてもライブはどこでも盛り上がる!」「CDとステージでは全然違います…歌詞が。歌詞は生き物です!」スタレビのヴォーカル・根本要さんの定番語録だ。そんな要さんに「お客さんが近すぎっ。普通は演奏や歌に集中するんだけど、顔が見えるので異様な緊張感持っちゃうんだよなぁ」と毎回言わせるのが、太閤山ランドの会場なのである。 楽園音楽祭は全国でも4、5箇所しか廻らないスタレビの夏の野外ライブツアーで、太閤山ランドで開催されるようになって今年で5回目になる。毎回趣向が凝らされた演出やかくれゲスト(※)の豪華さ、そしてなによりもこのバンドを支えるファンの層の“厚さ!”情の“熱さ!”に驚かされている。 (※これまでご出演のかくれゲスト:KAN、白井貴子、ブラザーTOM、平松愛理。今年のゲスト:杉山清貴)
今年も熱いライブで会場を沸かせた スターダストレビューのステージ
お客様との「近さ」で一体感 彼らの魅力ってなんだろう?要さんの中性的な歌声とそれを支えるメンバーの演奏や曲、また、アカペラで魅せてくれる全員のボーカル力はもちろんだが、ライブを見てからは、「ライブを見ずして魅力を語るな!」と言いたくなった。「最高のライブバンド」と称されているだけあり、観客を歌わせ、躍らせ、聴かせ、そして、軽妙なトークで笑わせるのだ。そしてこの太閤山ランドの会場の狭さ(笑)が強い一体感を生み、スタレビの魅力を余すところなく体験できる幸せな空間を作り出しているように思える。 ブログや「OTANI広場」に寄せられたコメントを見ると、会場の良さがファンの間で広まり、全国各地から富山に来てくれている。きっと「富山ってどこ?」と場所すら知らなかった人も これをキッカケに来てくれて、「ついで」かもしれないが富山の良さも知ってくれたと思う。
入場者全員に配られた「メンバー写真付き団扇」と 「オリジナル・レジャーシート」
「太閤山をスタレビの聖地に!」しかし、最大のライバルがいる。香川県さぬき市のテアトロンでのライブはもう14回を数えるのだそうだ。「さぬき市の知名度アップに貢献した」と市長から感謝状が贈呈されたほどで、ファンの間では「聖地」とされている。富山の魅力とアノ団扇で「第2の聖地」を目指したい。 今回、大谷製鉄さんのアイディアで、毎年喜ばれている団扇にメンバーの自筆サインが入ったものをいくつか混ぜて配布した。思いがけないプレゼントに飛び上がって喜ぶファンを見て、運営する私たちもうれしくなった。
会場で配られた団扇に数枚混ぜられた 「メンバーのサイン付き団扇」
きっと来年もここに来てくれるはず!スタレビと共に、富山も良い思い出になってくれれば・・・このライブを続けていく意味はここにあるのだと思う。
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