4月13日「喫茶店の日」
製造部圧延課 ハンドルネーム 32年常連客(40代・男性)
4月13日は喫茶店の日なのだそうだ。 最近、「お茶する」場所といえば、便利なファーストフード店かテラスのあるおしゃれなカフェなどが主流なのだろうか。あまり喫茶店ははやらないのかもしれない。 私のなかでは喫茶店といえば、ちょっとレトロな雰囲気の店内で、こだわりのコーヒー、ホットケーキやパフェなどのスイーツ、サンドイッチやナポリタンなどの軽食が楽しめ、客層もサラリーマンや学生が多いという勝手なイメージがある。雰囲気がおしゃれな女性向きのカフェとはまた違う味がある。 さて、私には32年間通い続ける喫茶店がある。前述した喫茶店のイメージにぴったりのお店で、オムライスやチャーハンがおいしく、ランチ時には常連の女性客も少なくない。昔は、夜になるとお酒も飲めるバーとしても営業していた。 その喫茶店を切り盛りされているご夫婦とは、私が高校生のときに知り合った。当時郵便局でアルバイトをしていて、たまたま担当した地区内にあったお店だったので通うようになり、そのうちにご夫婦とも顔見知りになって、なんでも話すようになった。 「遠い親戚より近くの他人」という言葉がふさわしいだろうか。ご夫婦の娘さんの結婚式にも呼んでいただいて、北海道の式場まで行った。娘さんは私の妹の同級生で、私も何度か話したことがあったけれど、子供の頃のイメージが強かったので花嫁姿は感慨深いものがあった。幸せそうな娘さんの姿を見て、ご夫婦も嬉しそうだった。お店ではあまり見ない二人の表情がみられた気がして、新鮮だった。 地域の情報収集の場に 今も月に2〜3回は通っていて、ゆったりと時間を過ごしている。私はいつもカウンターの端に座り、旦那さんやたまたま隣り合ったお客さんと世間話をしていることが多い。若い頃は感じなかったけれど、最近は貴重な地域の情報収集の場であると感じる。何故かほっとするのは、長年通い慣れているからだけではないだろう。落ち着いた店の雰囲気を気に入り、私のように通っている常連さんも少なくないようだ。 あれから32年が経ち、ご主人や奥さんも私と同じだけ年をとった。ご夫婦にはこれからも末永く元気で、お店を続けてほしいと思う。